FC2ブログ

コック・オ・ヴァンの秘訣

隠し味は万国共通の思い入れであり、秘訣です。コックさんにとって大事な企業秘密ですが、奥義と言うほうが適切かも知れません。工夫を凝らし、何か自分らしいものを創造する過程で発見するものです。経験的に言えるのは、料理中に思いついて加えたもののおかげで普段にない特別な味わいが生まれることがあります。これは掘り出し物と、意気揚々、頭と舌に刻み込みます。

テレビにはいくつか料理番組がありますが、ニュースに近い時間帯のものに自然に目が行きます。特に昼食の時間帯はゴールデンアワーです。地方差がありますが、大昔は昼食がディナー=正餐と看做されていたようです。夕飯は農民の家庭ではスーペと呼ばれ、その意味はス-プを食べるでしたが、近代生活は夕飯を正餐とするようになり、家族が集合しない昼食は簡素になってきています。その傾向のせいか、質素なお昼ご飯を食べながら見るレシピーは余計に美味しそうに見えます。

最近始まったジュリー・アンドルーの料理番組はなかなか凝っています。彼女自身料理の名人ですが、有能チーフを招くのみならず、ゲストを一般視聴者から選び調理に参加させます。女らしい細かい観察能力を駆使するジュリーは、隠し味とコツをチーフから聞き出すのが得意です。痒いところに手の届くような番組だと言えます。何度か上の空で眺めたこともありましたが、先日はコック・オ・ヴァンだったので注意深く聞きました。コックは英語で言うcookではなく仏語のcoq雄鶏を意味し、ワインに一夜漬けてマリネするので、ワイン入りという意味でオ・ヴァンになります。それ故バフ・ブルギニョンに似た面もある料理です。

味噌は最後に加える新鮮な血でした。鍋を火から下ろし、生の血をゆっくりと煮立てないで流し込むと、あの独特のトロミが出るのです。煮込む前に加えた小麦粉だけでは得られないトロミです。見るだけで美味しそうでしたが、なんとなくTwilightに思いを馳せたりします。やはり日本人の胃腸には、思うだけで食傷気味になるかも知れません。友人と主人のためには調理するけど、自分は本当に食欲が出るか考えてしまいます。知らなければ良かったのにと後悔してみたりする私です。隠し味は隠されているほうが良いというのが教訓かも知れませんね。誰かが作ってくれたから美味しいのが料理だと思う一時です。
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する