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ピカソ展

今日はやっと決心をしてピカソの展示会に行って来ました。徒歩5分で行けるところにファーブル美術館があるのに、なかなか行く時間が見つかりませんでしたが、明日が最終日なのでこれ以上待てません。

切符を買っておかなかったので、切符売り場の行列が小1時間、入場までの行列が10分ほどありました。こんなこと滅多に無いと言えるほどの人だかりでしたが、皆さん同じ気持ちで殺到したようです。おまけに土曜日の午後だったので最悪でした!

何故これほど無理して見たかったかと言うと、ピカソの才能がどこまで本物なのか自分の目で確かめたかったからです。様々な変転を通じて、どのような作風の変化が起きているのか回顧する機会だと思いました。今回の展示会はそれを目線に置いた教育的な面があるので絶好の機会でした。

オーディオ・ガイドを借りて見て回った結果、かなりいろいろな情報を得ることができました。多分勘違いしていることもあると思いますが、モンペリエっ子の頭の中には次第にピカソの像が浮かび上がって来ました。

「私のピカソ」程度に聞き流して欲しいと思いますが、目の前には優秀な少年画家の姿が見えました。きちんと手法を学んだ優等生です。才能の閃きも見えますが、彼は既に見たものには直ぐ飽きる傾向がありますね。

新しいものの発見と開発は、何度も入れ替わった伴侶ないし恋人たちとの関係を反映しつつ進行します。ある時期を過ぎると未完成は良いことであると言う宗教めいた確信ないし信条が顕著になり、ものによっては落書きとさほど違わないものになっています。

「終了は破壊である」と言っていたピカソです。でも、結構高い値段で売買されているものなので、考えさせられますよね。自分のサロンには置きたくないような作品も多数ありました。

そのように断言すると、おおそれ多いことを口走ると美術評論家に罵られそうですが、別の言い方をすれば、常に検索して止まなかった人でした。その足跡はあまりに多数なので、ピカソ自身走り書き程度と看做してそれほど重要視していなかったようにも見えます。

今回の展示は、誕生から死に至るまでの長い制作期間を対象にしています。年代毎に傾向を明らかにしながら、象徴的な典型的作品を集めていますが、美術アルバムに出てくるようなメジャーなものは少なかったように思えます。

エチュードの連続、一種の未完成交響曲を聴きながら、今後またゆっくり考えて見ると思うモンペリエっ子でございます。いずれにせよ、とてもためになる観察をする機会でした。
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