新年会

昨日は「仕事の鬼No1」の家で新年会がありました。彼の思いつきで次から次へと友人に声をかけた結果7人が集まり、楽しい夕餉を分かちあいました。ひとりぼっちの彼はやはり寂しいのでしょう。3カップル集めて耳まで届くような大きな笑みを見せていました。

独身者が開催するので、勿論私は早目に行ってお手伝いすることになりましたが、大きめな地鶏をかなり手際よく調理してありました。レモン・ソースで煮込んだそうですが、これが結構いけるので驚きました。仕出屋で注文したサーモンは体裁も味も最高でした。買い溜めておいたフォアグラを冷凍庫から取り出したので、量もたっぷりの美味しい食事になりました。大型キャディ3台分の買い物をした直後だそうで、ウィスキーの種類と本数に圧倒されましたが、今回は大人しく肝臓に差し障りのないジョンシアンヌの入ったアペリチフにしました。ジョンシアンヌとは特に中央山脈に群生する植物の名前ですが、根からとれるエキスは消化に良いと言われています。ちょっと苦味があるので、呑み口も爽やかです。

おつまみは私が持参したタラマ(ギリシャ名物。鱈の卵入りのペースト)を塗った小さなカナッペとネム・チュアという名前のベトナム製の小さな包みでしたが、この中には豚の軟骨が入っていて、ちょっとクラゲを食べているような舌触りです。青い唐辛子とニンニクの塊が入っているにも拘らずさっぱりしていて、正体不明の葉っぱが醸し出す香りがなんとも言えません。酸っぱい独得な味が好評です。それプラス恒例のソーセージとピクルスをつまみながら、まず体調を整えました。おつまみを余計に用意したのは、男だけの家ではそういうものが不足しがちなので、空腹で大量のお酒を飲むことになってしまうからです。肝臓を直撃されるのでたまりません。

昨晩の収穫は40歳前後のカップルと知り合いになれたことです。二人ともとても感じがよくて、直に打ち解けてしまいました。男性は建築家。女性は大きな薬局で働いていますが、鬼さんのアパートの裏に住む隣人です。3番目のカップルは古くからの知り合いですが、久し振りの再会だったので話の途切れる暇なしでした。鬼さんの近況もゆっくり聞く機会でしたが、ついに「稼ぎ過ぎ」を理由に年金を切られてしまったそうです。「定年退職からのリタイアーだね」と苦笑いしていましたが、彼には他の生き方は考えられないようです。最愛の恋人は写真なのですね。

モンペリエの旧市街は本当に下町の雰囲気なので楽しいです。今年も良い年になるように皆で祝福しあいながら帰途につきました。
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