意外でない結末

もう10日近くなりますが、ピヌーが日々弱っているような不安を抱えて生きていました。あれほど食いしん坊だった彼が餌を残すようになり、全く手をつけなくなったのです。あれほどよく手とか顔を舐めてくれたピヌーの舌が殆ど見えなくなり、水を飲むにも苦労している様子でした。トイレにも行けないようで、今まであれほど綺麗好きだった彼が残尿の匂いを放すのは不憫でした。3代目と4代目は腎臓結石で赤い尿を放ちながら死に至ったので、むしろその方の問題かと思っていましたが、一昨日の晩一緒に遊びながら、お腹にかなり大きい塊があることに気付きました。

見たくないものを見てしまったような気がしたけれど、うさぎを救えない獣医に見せるのも可哀想で、決心がつかずにいました。優柔不断なままでいるのは嫌いな私のことですから、今朝になってようやく反応し始め、知り合いのペットショップに新しい瓶を買いに行くことにして、動物好きの店主たちと談話しました。ついでに良い獣医を知らないかと聞くと、太鼓判を押せる人がいると教えてくれました。早速家に帰り、何かしてあげられるなら今と思い、直に電話して行くことになりました。

家庭教師の約束も直前に変更をお願いして車に飛び乗りました。モンペリエ市内には本当の獣医はいないと断言するペットショップの店主が勧めてくれた獣医は近隣の町サン・ジャン・ドゥ・ヴェダスにいます。直に好感の持てる相手だったのが嬉しいです。即座に出た診断は酷いものだったので、獣医に好感がもてなかったら受け入れられなかったような気がしますから。実直そうな彼は同情しながら現実を呑み込ませてくれました。癌の末期であり、もう数日の命だということ。それは私にも分りすぎるほど分っていました。痩せて骨が出っ張り始めるほどなのに、まだ遊びたがっていたピヌーを見ると信じられないけれど、現実とはそんなものなのでしょう。彼は死にたくなかったと思います。私が何時ものようになんとかしてくれると思っていたのでしょう。

最後だと思うと余計に強く抱きしめてあげたくなりました。彼も強くしがみ付いてきたような気がしました。私の腕の中でまず睡眠薬を投与してもらい、眠りこけたところで最後の注射が心臓を停止させました。多分万能なママさんが助けてくれると思いながら眠りについたのではないかと思います。私を心から信頼してくれたのは多分動物のみかも知れません。幸いにも彼は裏切られたと知らないで旅立ちました。

これは2年前の写真ですが、最後まで同じ風采の悪戯っ子でした。


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