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Like someone in love

日曜日にアッバス・キアロスタミ監督の「ライク・サムワン・イン・ラヴ」を見ましたが、尻切れトンボ的な物足りなさを感じながら映画館を後にしました。東京が舞台なら見逃したくないと言って選んだのですが、友人の気に入らなかったような気がして恐縮してしまいました。

このもの足り無さは何処から来ているのか考えてみました。良い材料を揃えているように見えるのですが、その扱い方がクール過ぎて、何時の間にか消化の悪い料理になってしまったような気がします。それは監督のチョイスなので今更言っても始まりませんが残念です。その反面、日本人の監督が同じようなテーマを取り上げたかどうかは疑問です。外国人の視線が必要な分野ではあるかも知れないと思っています。

しかしながら、事の流れに逆らおうとしない主人公アキコの生き方に疲れを感じました。過去の文学では「運命に弄ばれる」とか言う説明だけで十分であり、それだけで主人公として成り立ちそうなのですが、それは過去の話であり、未だにそのような人物が存在するなんて摩訶不思議に思えてしまいます。抵抗するお祖母さんの方に惹かれましたが、遠目で見るアレゴリカルな存在に留まります。

スローモーションでありながら自分の衝動に従って動いているように見える老人の哲学披露を除くと、これらしいご馳走はありません。対話の部分で精神分析を行いながら行間を読むのは観客であり、裏にあるものを覗き見しているような気になります。ヴィジョンを押し付けられると言う感じは全く無いと言えますが、それが物足りなさの原因であるとしたら問題ですね。

一方通行で片想いの世界を再発見したような気がしましたが、同じ言語を話さない人々、一方は愛を語り、他方はセックスと理解するような人々の間に出会いはあり得るのか考えさせられました。この物足りなさの分析はまた何時か試みます。
コメント

質問です

質問で恐縮です。

モンペリエつ子様はいつも難しい映画を観られているようなのですが
娯楽映画(バイオハザードやターミネーター等)は観られないので
すか?
頭が休まると思うのですが・・・・・

愛新覚羅

Re: 質問です


愛新覚羅様

コメントありがとうございます。
実は銃撃戦とか犯罪の多い映画はテレビで嫌になるほど見せられているので食傷気味です。
それでお金を払ってまで観るのは話題にしたくなるようなものと決めています。モンペリエっ子の本性が見えますか。
考えさせられるのが好きな偏屈者です。夢も見たいです。
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まとめ【Like someone in love】

日曜日にアッバス・キアロスタミ監督の「ライク・サムワン・イン・ラヴ」を見ましたが、尻切れトンボ的な