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アコーデオン奏者

昨日から何度も見て(聴いて)いるビデオがあります。42分と短いのでリピートで聴いても、それほど長く思えません。

何がそれほど気に入っているかと言うと、リシャール・ガリアノなるアコーデオン奏者の演奏です。ヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロ、コントラバスとセクステットを組み、巧みな技能を披露しています。

曲目はヴィヴァルディの四季から「冬」と「夏」、アストル・ピアソラのブエノス・アイレスの四季から「秋」と「春」を選びましたが、その他にピアソラの「忘却」なども演奏しています。

2016年のナントにおけるフォル・ジュルネ祭での録画ですが、フォルの意味は英語ならfoolでしょうね。アンネ・フォルと言う時は、第一次世界大戦後の「浮かれ騒ぎした時代」を指しています。チャールストンなどが生まれた時代です。

それと比べたら、ずっと真面目な狂気ですが、普段のよくある演奏形態を離れた試みを目指しての命名だと思います。自然がテーマだったので、四季が選ばれたのは正解です。

実を言えば、ヴィヴァルディに関しては冬と夏が大好きなモンペリエっ子です。ヴァイオリンの演奏はよく耳にしますが、アコーデオンを中心にした弦楽六重奏は今回が初めてです。

ところでアコーデオンはピアノ同様に弦楽器と看做すべきなのか、それともふいごのせいで管楽器なのか?ピアノのキーを想起させる白と黒のボタンを見ていて浮かんだ疑問です。負い革の付いたピアノと言う別名もあるアコーデオンですが、実際はハーモニカに近いような気がしなくもありません。

いずれにせよ、ガリアノ氏の名人芸に圧倒されます。物悲しい、引き摺るような連続音がタンゴ系の曲にぴったり合っています。フランスではアコーデオンと言うと、古臭いと思われる傾向がありますが、これほど万能な楽器はピアノを措いて無いと思います。彼がヴィヴァルディの四季をCDにした時、テレビのニュースで報道されるほどの反響がありました。