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福間洸太朗のミニ・コンサート

モンペリエには素敵なレコード屋さんがいます。ご夫婦とも定年退職してもおかしくない年齢に達しているように見えるのですが、何時も変わらぬ上機嫌な顔で客を迎え、レコードを売ることだけで満足せず、講演会やコンサートを店の奥にある中世建築のドームを備えた部屋で開催してくれます。

レコードの売り出しキャンペーンと言ってしまえばそれまでですが、本当のメロマン(音楽狂)にとっては喩え難い魅力になっています。せいぜい70人程度しか収容できない小ホールが満員御礼になり、コンサートの後にはサイン会とカクテル・パーティがあります。

今晩のゲストは当年とってたった28歳の福間洸太朗さんでした。若年ながら既に様々な賞杯を手にしている方で、このような小舞台には勿体無いようなピアニストでしたが、聴く側には大変なご馳走でした。手が痛くなるほど拍手してビスにParler moi d'amourの彼らしい編曲まで聞かせてもらいました。

皆さん熱狂的で、サイン会も大繁盛でした。私は夜間の一人歩きは軽装と決めているので、CD1枚20ユーロと見積もって、その分だけ小さいバッグに詰めておいたら、欲しいのが3枚もありました。とりあえずリストのCDだけ購入し、日本で発売されたクリーヴランドでの優勝記念レコードを買い損ないましたが、イサーク・アルベニスのリベリアは後日買うつもりでいます。

文化の町モンペリエで彼らなりの貢献をしているレコード屋夫婦に乾杯です。何時までも元気で活躍して欲しいと思っていますが、仕事が情熱の素である彼らにとって退職など考えられないのかも知れません。