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モンペリエの動物園

ピヌーがいなくなった家は火の消えたような寂しさです。馬鹿げたことを言える相手がいなくなると、独り言を言うしかありません。何時も話し相手にしていたのは、教育ママらしいことでしょうが、いろいろな言葉を教えていたからです。犬並み、あるいはそれ以上の知能を備えていたピヌーは物分りがよく、教える甲斐がありました。聞き耳立てるという表現通りに、注意深く聞いてくれるような気がして張り切っていました。勿論悪戯をする時は聞く耳持たないという表現のほうが当て嵌まります。禁止されていると知りながら、やらずにいられないのだとこちらに伝わってきました。そんな時はいくら叱っても無駄でした。それほど性格がはっきりしていたからこそ、我が家の人気者になれたのですね。

昨日は快晴だったので少し歩きたくなり、気分転換に出かけた行き先は動物園でした。大学に通っていた時期に何度か足を運んだことがありましたが、数年前に孫たちと行ったのを除くと、すっかり足が遠のいていました。しかしながら本当に快適な場所なのです。この地方の原野に特有な石ころと低潅木の茂みの中にかなり多彩な動物が集められていますが、それにも拘らず、とても広々としています。入場無料なので、散歩する人に紛れて、ジョガーも多数通ります。急に寒くなったので、動物たちも日向を探して移動していました。私たちも見物しながら時々日溜りに立ち止まり、日光が手足のかじかみを和らげてくれるのを待ちました。


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望遠レンズがあったのでなんとか撮れましたが、実はとても広い囲いの中に動物が収容されています。

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動物を閉じ込めることの是非について賛否両論ありますが、少なくとも絶滅の危機は免れていると思います。サバンナやステップにいれば野獣の餌食になる可能性がかなり高い動物たちは、この園内で不幸せに見えませんでした。

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それに比べて熊とかライオンは気の毒になりますが、ピレネー山脈に再導入されて問題になっている熊たちの将来を思うと、ある意味では良い身分のような気がするのは人間の驕りかも知れませんね。熊に聞いたら答えはひとつしか無いでしょう。とは言え、今年の初めにお目出度があり、Shamという小熊が仲間入りしています。昨日は姿が見えませんでしたが。

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ひょうきんな顔をした動物のコンテストの結果は駝鳥が一位でした。ちっぽけな頭のおかげで考え過ぎないですむのでしょう。

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優しい目のチャンピオンはグアナコでした。態度も優しく、仲間同士戯れる姿が微笑ましかったです。

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80ヘクタールもある園内を歩き回ったのですが、勿論全部見る暇無しでした。住処が広々としているので、囲いから囲いへと移動するのに数分かかります。大気を胸いっぱい吸い込んだおかげで、夕食を楽しみにしながら帰途に着きました。因みにこの日はラクレットに決めましたが、鉄板にのせたチーズをヒーターで溶かし、茹でたてのポテトと生ハムなどを添えて食べるものです。カロリーたっぷりですが、まさに冬の料理でした。