FC2ブログ

持ち主協議会

労働組合の強い国に住んでいると、団結力が及ぼす力に敏感になりますが、それ以外にも社会生活で他人と嫌でも協調しなければならない場面があります。法律によって規制されていることですが、多数の持ち主が存在する共同ビルでは、日本のマンションとはまた違った雰囲気の管理事務が必要になります。普通ならそのような管理事務を専門とする企業に任せるのですが、我が家のような貧乏人の多い地区では、自分たちでその任務を果たして、余計な経費削減を図ります。本職に任せると、大した仕事をしてもらわなくても、小さいアパートのために年にらくらく6万円ぐらい払う羽目になります。

日本の分譲マンションなどでは大体同じ大きさの物件が揃っていると思いますが、こちらの建物では、小さいアパ-トを所有する者もいれば広いアパートもありで、面積に従って責任というか費用負担を分割します。1000分のいくつというように計算して、維持費や工事などの費用をそれぞれ支払うことになります。その他に水の消費量を計算して分割するのも仕事の内ですが、我が家は春の工事を利用して各アパートに独立したメーターを付けることが出来ました。中世から脱出した思いです。

これを本職に任せるのは隣人とのコミュニケーションが面倒くさいからでもあります。逆に言えば、このような機能を果たすことによって、長屋的な人間関係も生まれます。私の住む建物には総計5軒のアパートがあります。我が家は2番目に古い住人ですが、23年も同じところに住んでそのような機能を果たしていると、親しみも湧くようです。何時の間にか会えば嬉しい関係にさえなりました。間借り人をおいて、持ち主は住んでいないとしても、何かあった時に頼りになる無償の管理委員の存在は喜ばれます。勿論そうすることによって経費を上手く使えるので、自分自身のためにもなる訳です。

面倒見が良いとつい当てにされるのは、古今東西変わりなし。何時の間にか隣の建物でも同じような役割を仰せつかってしまいました。そちらには11人の持ち主が集合しています。持ち主会議の理事長みたいな役割ですが、夏休みで管理委員の友人が不在の間宿題が増えます。今日も工事の見積もりが届いたのを分配する計算などに時間をかけていました。このようなヴォランチアの仕事でも結構人生充実して見えるから不思議です。