FC2ブログ

ヨーキーの守護天使

もう数十年に亘る観察ですが、人は見かけによらないと言う良い例です。

何時も数匹のヨーキーを連れて散歩しているマダムがいました。高価な犬なので、よくもこれほどの数を揃えたものだと何時も感心していました。服装も態度もブルジョワ的な派手好みの人だったので、先入観がモノを言って、そのまま鵜呑みにしていました。

街で擦れ違う度に、これほどの数を同時に散歩させるのは大変だろうなと思いつつ、全く別世界の人であるかのように無視していました。挨拶してもろくろく返事しないだろうと思い込んでいたからです。

彼女の佇まいはむしろ洒落ていましたが、奇妙なのは乳母車を同時に押していたことです。人間の赤子を乗せて散歩していたわけではなく、ヨーキーさまが疲れたら乗せるためなのだと後で理解しました。

浜辺にもヨーキーを引き連れて出現すると人伝に聞いていました。子供が居ないからこれほど献身的に盲目のサービスをしているのだなと勝手に理解していたモンペリエっ子でございます。

本日、運動療法士のケアが終って帰宅する途上、その人を追い越しました。2匹を連れて、相変わらず乳母車を押しながら、トボトボ歩いていたからです。その時、何故か声を掛けたくなりました。

「今日は2匹だけですか」と聞いたら、即座に返事が返って来ました。思い込んでいたキャラクターとは違う優しい声でした。

今は2匹しかいないけれど、どちらも14歳に達しているそうです。一匹はブリーダーによって何度も子犬を産まされ、ズタズタの体で3歳半の時に彼女によって救われたそうです。

人間に虐待された犬を引き取って育てて来たけれど、今は年をとってしまったので、預かるのは止めたとのこと。最後の2匹と人生を終える覚悟を示していました。

それを聞いて唖然としたのは言うまでもありません。「お犬様を猫可愛がりする元美人のお金持ちのマダム」とレッテルを貼っていた自分が恥ずかしくなりました。

自分自身動物が好きなくせに、それが万人に共通の同感と同情であることに気が付いていなかったなんて、未熟にも程があります。独り善がりとは恐ろしいものだと思いました。

そのおば様は80歳をらくらく超えていると思います。自分の先は長くないから、これ以上引き受けることは出来ないと言う時、その明晰さと慎み深さに頭が下がりました。

ヨーキーの守護天使に出会いました。

イポリットとの団欒

本日お世話になった視能矯正士さんは雌のうさぎを飼っているそうです。それもアパートの中で一日中放し飼いにしています。伸び伸びと育っているようですが、やはり電線や家具を齧られると言っていました。

おかげで今は亡きうさぎたちのことを思い出しました。15年間うさぎと一緒に暮らしたので、懐かしい思い出だらけです。ノスタルジックになりますが、今はイポリットが居るので全く違った関係が出来上がっています。

優しい一方だったうさぎと比べると、イポリットは気が強くてよく喧嘩しています(笑)。ちっぽけな体にも拘らず、自分は一人前の人間と思っているらしいので、応対の仕方も変わります。口喧嘩しているように聞こえます。

最近覚えた言葉にNe crie pasがありますが、ヌ・クリ・パと言えなくてコリパと言っています。要するにこちらが黙れと言うと黙れと木魂が返って来る訳です。正確には泣き喚かないでと言う意味なので聞き苦しくありませんが、それでもウームですね。

口答えしない優しいうさぎとは雲泥の差ですが、かと言って、うさぎの影が薄かったと言う意味ではありません。とてもはっきり意思表示できる動物なのです。嫌な時は剃刀のような歯で噛み付いて出血させるほどでした。無用心なお客様が手を出して苦い経験をしています。

イポリットも下手すると噛まれますが、初対面のお客様に対しては誘惑に夢中になって我忘れると言う感じです。一生懸命話しかけてアピールします。社交的と言えなくもありません。

今晩はママさんの肩に止まって悪戯に耽ていました。デスクに飛び乗るので、目まぐるしくて、何も出来ません。今やっと籠に戻し、ブログを真面目に書き始めたところです。

普段は止まり木と譜面台の間を行き来することが多いのですが、現在盛りがついているらしく、ママさんにいろいろ相談をもちかけているようでした!そのせいで滅入ると困りますが、食欲旺盛なので大丈夫だと思います。

外出しない日は、一日中何かしら言って来ます。「何してんの?」「これ見て!」「何処行くんだ?」と言う感じで、会話っぽいものが成立するから面白いです。

イポリットとのんびりタイム

お昼は友人宅で昼食をいただいたので不在でした。今晩は主人が不在。それで一日中籠に閉じ込められていたイポリットのお相手しています。独りで寂しかったせいか、ぴったりくっついて甘えています。

主人が居る時はテレビの音がかなり高いので怯えるらしく、外に出ている間もソワソワしていますが、ママさんだけだと落ち着くらしく、静かに落花生やパン、サラダを食べていました。

現在は書斎のテレビの傍でモンペリエっ子の肩に止まり、ビデオを見ながら悪戯っ子になっています。レナード・バーンスタインのマスと言うオラトリオ(ミサ曲風)なので、ウェストサイド・ストーリーとはまた違った雰囲気です。どちらかと言うと静かな音響なので落ち着くようです。

たかが小鳥(一人前!)ですが、反応が面白くて笑わせられます。賑やかなオペラだと、女性歌手と競争して喋り捲りますが、今夜はメインの歌手が男性なので、反応が控え気味です。どうやら女性の甲高い声の方に惹かれるみたいです。

さて、形容し難い「マス」ですが、時代を反映して、神を讃えるとともに、様々な疑問を投げかけている長ーいゴスペルソングだと言えます。何時の間にかイポリットも眠たくなったらしく、大人しく籠に導かれるままでした!

解説によると、ジャクリーン・ケネディが特別注文した曲だそうです。「救世主よ、貴方の沈黙にウンザリだ。黙り続けているなら、この嫌な世界に火をつけるぞ」と叫ぶコーラスの声が印象的です。永遠の問いかけですね。

「メスは終った。Go in peace」が最後の言葉でした。パリ交響楽団、指揮者はWayne Marshall、バリトンJubilian Sykes、パリ合唱団の出演でした。2018年3月22日にパリのPhilarmonieで録音されたそうです。

小鳥の死

今晩信じられないことが起こりました。あれほど元気で食いしん坊だったプレストが呆気なく死んでしまいました。

あまりに元気に跳ね回り、若干飛べるようになって来たので、今日こそ鳥篭を買ってあげようと決心してペット・センターに行きました。いろいろ見て周り、ちっぽけな小鳥用ケージよりも、家の屋根裏に仕舞ってあるウサギのケージの方が住み易いと言う結論に達して、手ぶらで帰宅しました。

プレストがご飯を欲しがっている風なのであげたら食べません。多分主人に食べさせてもらって、それほどお腹が空いていないのだと想像して、屋根裏に上ってケージを引っ張り出しました。

掃除して住めるように整え、プレストを中に入れたら、以下のようにたっぷりした住まいになりました。

Cage de lapin

ベランダ付きの住まいなので、床から直ぐに飛び乗って、非常に元気そうに見えました。つぶらな目がとても可愛くて、このケージならしばらく住めるねとプレストに囁いていました。

Presto 1

羽をバタバタさせて、また飛び立ちそうな雰囲気でした。床に向かって飛んで、そこで奇妙なことに両足を広げてベタッと崩れ落ちました。力が見るからに萎えて行くのが感じられて不安になりました。

Presto 2

これらの写真を撮った30分後くらいにまた中を覗いて様子を見たら動きません。寝床にと思って入れた角皿の中に寝かせて、多分滑って足を痛めたのだろうと推測していました。

フルートの練習をして、夕食を済ませて、急ぎ足でコンサートに向かい、多分明日の朝は元気になっていると願っていました。コンサート終了後直ぐに帰宅したら、既に冷たくなっていました。不可解な死に落胆しているモンペリエっ子です。

短い時間でしたが、命を助けたくて親身になっていたせいか、子供を失ったような気がします。

焼餅焼きなイポリット

今日は鬼さんの誕生日を祝うために息子さんの家に集合しました。年一回の行事がもう何年も続いていますが、定番になったムール貝のブラズカード(プランチャみたいなもの)に舌鼓を打ちました。友人が準備してくれたアンチョビーのマリネもニンニク一杯ながらとても美味でした。

鬼さんも今年で77歳。生涯現役の彼を労わる息子さんとお孫さん、彼らの友人たちの優しさが感じられる素敵なパーティでした。ただし、毎年友人が亡くなるので、テーブルの周りが寂しくなりますが、それでもかなりの人数が集まりました。

テーブル

モンペリエっ子はこの家のプールで暑さを凌ぐ習慣が出来ているので、今回も水浴しました。優雅なひと時でした。

プール

家に帰るとお腹をすかした鳥たちが待ち構えていました。スクスク成長中のツバメ、プレスト君は挽肉の味が劣化してきたせいか、ちょっと食欲が落ちていましたが、それでもたっぷり食べました。

面白いと思ったのは、小鳥に餌を与えているモンペリエっ子の頭目がけてイポリットが飛んでくることでした。普段は食卓に座っている時に頭をヘリポートみたいに利用されるのですが、今晩は明らかに何をしているか見に来たようでした。

小鳥もイポリットの存在に気付いたらしく、空から来る脅威に怯えたように見えました。だから食欲が抑制されたのかも知れないと想像しています。

それ以上に面白かったのは、その後イポリットがとても甘ったれな態度で接してきたことです。一日中不在だったからと言うより、競争相手の存在を感じたからと解釈しました。

たかが鳥?いいえ立派な人格(鳥格...)の持ち主ですね。昔飼っていたウサギがアマツバメに嫉妬していたことを思い出して可笑しくなりました。

そう言えば、最近のイポリットは早朝から餌を求める小鳥の鳴き声で目が覚めてしまうようです。普段は9時に起こしていますが、ここ数日、モンペリエっ子が8時に起床すると、ピーピー泣き喚く小鳥の声に反応して彼も鳴き始めます。今晩から小鳥を別の場所に隔離するべきかも知れません。