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報道の自由と人権侵害

広大なテーマです。最近のメディアの態度を見ると考えさせられます。報道そのものは不可欠ですが、良い面もあれば、肯定できない面もある世界です。具体的な例を挙げながら考えてみます。

フランスに関しては、視聴者・購読者の興味をそそり続けるためなら何でもするという態度が気になります。揚足とりが専門のプレーヤーが競う世界のせせこましさ。ついていけません。

現外務大臣のアリオ・マリ女史が、恋人と一緒にチュニジアにヴァカンスに出かけた際に、ベン・アリ元大統領の近臣である金持ちが所有するジェット機を利用したことについて大騒ぎしています。

野党は辞任を要求し、サルコジ大統領は支持し続けていますが、チュニジアの革命が始まった当初にした失言(残念ながら無知と無能の証明でした)もあり、執拗な攻撃の的になっています。

リポーターの世界では、スクープのためなら危険を顧ない傾向がありました。先日話題にしたフランス3チャンネルの2人の記者たちですが、人質にされて早400日過ぎました。軍隊の保護下にいれば安全が保障されていたのに、ガイドを雇って遠出したのが誤りの始まりでした。

この時点までは比較的容易く人質が解放される傾向がありました。お金さえ払えば良い。国家が裏で保護してくれているという安心感が手伝っていたような気がしますが、上記の2人が捕獲されてから口調が変わりました。身代金ではなく、政策上重大な条件をおしつけようとする傾向が顕著です。

金銭ならまだしも、道徳的な責任も含むような人質交換条件を国家的に受け入れられるかどうか疑問です。

エジプトに派遣されている記者たちの態度は以前より控えめで用心深くなっていると思います。そもそも戦略に長けているムバラック大統領が、思いつく限りの窮策を繰り広げる中、外国人記者のせいで混乱に陥っていると言う噂を流したようです。効果覿面でした。

エジプト戦略は今後の手本になるかも知れません。インターネットをブロックすることによるコミュニケーション手段の麻痺。偽の証言をするために雇われた貧乏人たち。攻撃の的を外部情報機関に向け、民衆の注意を逸らし、国際的世論コントロール。まだまだ出てきそうです。軍人らしい戦略家のプロフィールが見えてきます。

このテーマは今後深めていきたいと思っています。今日はとりあえずむやむやした気持ちを公表するだけに止まりますが、報道の自由の限度を見定めるとともに、口枷がかからないように見守る義務があります。

カメラの故障

2年前から愛用していたNIKON COOLPIX P80に不具合が発生しました。マニュアル操作をする時にシャッター・スピードと絞りの調節をするつまみが反応しなくなりました。急いでいる時はオートのプログラムから撮るので、直に故障に気付かなかったのですが、買った当初に試した時はちゃんと機能していたものが使えなくなったことに不満を感じ、修理に出すことにしました。

水流などの特殊な効果を捉えるにはマニュアルが一番です。ヴァカンス中はそのような遊びをする気分的余裕があるので、次の出発に充分間に合うように、8月11日に修理に出したのですが、店の係りの説明が今一だったのか、マニュアル操作で問題が起こり得ると想像だにしなかったNIKONの責任なのか、明らかではありませんが、予定されていた26日より早く送り返されたカメラは初期化と掃除を施されただけで、修理前と同然の結果でした。

再度送り返してもらい、初回より短い期限の伝票を受け取ったのですが、期限が切れる前に電話があり、修理が遅れると知らされました。それから辛抱強く連絡を待っていたのですが、埒が開かないのでこちらから電話したら、NIKONでは部品を注文し、その到着を待っているとのことでした。

一眼レフを持っていてもオートで写真を撮る人の多い世の中なので、ブリッジと呼ばれるタイプの素人用の機器でこのようなクレームが出ると思わなかったようです。そのような先入観のせいで、アフターサービスのオジサマが書いたコメントもいい加減だったのかも知れません。NIKON側でも、そのような問題があると見透かせなかったようです。

結果としては、今回のヴァカンスは望遠レンズ無しです。幸いにもルミックスのZX1には200ミリ相当の望遠レンズがありますが、500ミリに近いNIKONとは比較になりません。画質が不満の元であることは既に言いましたが、使い慣れると非常に便利な代物です。軽いのが長所のひとつです。

若干イライラしながら帰宅したら、その店からアフターサービスに関するアンケートが届いていました。あたかも全て落着したかのように、既に感想を求めてくるのです。普段にない熱意と怒りを込めて記入したのは言うまでもありません。不満の捌け口があって良かったと思う反面、マルバツ式の回答にコメントを入れても自動読み取りで無視される可能性大です。

因みに、このカメラを購入した時に保障延長を払っているので、後3年間は文句を言える立場です。それまで何が起こるか分かりませんが、総計5年の保障付きで買う意味があると思う一時です。

推理小説に読み耽る毎日

仲良しのユーコさんが、パリ在住の娘さん宅に溜まっていた文庫本を大量に送ってくれたことがありました。暇な時に読めば良いと思って放っておいたのですが、最近ふと気が付いたら、推理小説が多数あるのです。大のミステリー好きには大変な誘惑です。忙しい時期に気が付かなくて良かったと思ったりしています。

若い娘さんの目で濾過された選択は、旧世代にとって真新しいものがあります。とは言え、私と殆ど同世代に近い小池真理子さんの本も混じっています。夏樹静子さんとなると、人生の大先輩になります。言い換えると、若い人との間に、嗜好的にそれほどズレが無いと感じるのは不愉快ではありません。良いものは常に読者を見つけるという例でしょう。

私が推理小説に嵌る時期はかなり一定しているような気がします。大した仕事も無く、手持ち無沙汰ではなくても、早急に処理する必要の無い事が人生を満たしている時期に、推理小説を馬鹿食いする習性があります。青春ものもその中に入ります。大昔愛読した「赤毛のアン」シリーズを引っぱり出したり、ハリー・ポッターにゾッコン惚れ込んでみたりするのも同じことです。

フランスに残るかどうか考えていた時期には、サン・アントニオの本名であるフレデリック・ダールの作品を貪っていました。この方はペンネームが20個くらいあるようですが、本名で発表されたものが一番気に入っています。繊細な推理と精巧なお膳立てがあり、読む者を楽しませてくれます。

実は小池真理子さんの作品を読みながら、何かその傾向に繋がるものがあるように感じましたが、2冊しか手元に無いので断言はできません。何時かもう少し読み込んでから発言することにしますが、とりあえず今の感想としては、好きな作者のカテゴリーに入ります。筋書きの展開の仕方が巧妙であるのがたまらない魅力です。

旅行にも何冊か持って行く予定ですが、これは温泉治療をする場合だけ読むことにしています。推理小説中毒と自分自身で診断しているほどなので、待ち時間の暇潰しならともかく、折角の旅行中にガイドブック以外のモノを読むのは勿体無いような気がします。瞬間を生きることが重要な間くらいは、現実の世界に留まらなければなりません。

最後になりましたが、ユーコさん、ありがとう。また送ってね。

温泉治療の季節

恒例の温泉治療の時期なので、来週の末から大西洋側にあるダックスの町に行く予定です。

今年は様々な理由が重なり、出足が鈍ったせいで、予約が思うように出来ませんでした。まず年初に届く筈の治療センターの登録書類が未配でした。社会保障の治療許可も届きませんでした。コピーを要求した直後に主人が心筋梗塞を起こしたので、アタフタしている内に失念したという次第です。行けるかどうかという不安もありました。

その結果として、5年間通い続けていたセンターは一杯で、同系のホテルにある治療センターに行かされることになりました。習慣の力は強く、夫婦共々なんとなく滅入ってしまいますが、この際新しい場所を発見する機会でもあると思うようにしています。

万が一その場所が気に入らなければ、来年の春まで延期して、その代わりに旅行しても良いなと思っています。真夏は暑過ぎて行く気になれないマドリッドとか、まだ行ったことの無いスペインの北部、特にサンチアゴ・ドゥ・コンポステラなどに行ってみる機会でもあります。

温泉治療は、社会保障に負担してもらう場合、3週間続きます。日曜日は暇ですが、週日は土曜日も含め、毎日昼過ぎまでプログラムが詰まっています。ノンビリと生活形態を変えるのも治療の一環と看做されています。午後は食べるための買い物をする程度で、遊び歩く時間はそれほどありません。

それはそれなりに意義があると思うのですが、毎日温泉に浸かるのがいくら心地良くても、もう少し見物しに行きたくなります。折角傍まで行っているのに、もう一歩遠くまで行くゆとりがないのを常に残念に思っているので、もし今回のセンターが不愉快な環境であるなら、迷わず延期して来春まで待っても良いと思い始めています。

それにはもうひとつ理由があります。毎回、必ず治療中に風邪をひくのが気になっています。秋風が吹き始め、朝晩冷え込むようになり、雨にも降られると、朝の霧が身に沁みます。アドゥール河が直傍を流れているので、森林の只中に開かれたキャンプ場では湿気がひどく、寒暖の差と湿度が原因であるように思えます。乾いた空気に慣れた私たちはいちころです。

とりあえず現地に行き、施設を訪問してから決心するつもりです。気に入れば3週間お湯に浸かりっぱなし。気に入らなければスペイン、ポルトガルの北部まで足を延ばしてみたいと思っています。ピレネー山脈にも見たいものがあるし、欲を言えば限がありません。

10月20日頃に帰宅出来れば良いので、自由を満喫する機会を逃したくありません。出かける度に、これが最後かも知れないと思うようになると、ますます欲張りになるようです。

水泳ブーム

ブダペストのヨーロッパ選手権でフランス・チームが快勝を成し遂げてから、社会的に張り詰めていた雰囲気が、若干和らいだような気がします。北アフリカのワールドカップにおける、情けないサッカー・チームの後味の悪い惨敗から立ち直る機会になりました。

金メダルの半分と30個中19の銀・銅を獲得したことになりますが、一人で2個獲得したのもいるので、集合写真は華やかです。注目に値するのは、青い目をした金髪が増えたことでしょうか。批判の対象になっていた「外国人傭兵」がいない純フランス・チームです。

若く、美貌に輝く選手を見るだけで気分が良くなって当然です。パリマッチに掲載されていた写真を、歯医者の待合室にて暇潰しに撮ってみました。

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膝に広げた雑誌を撮るのは初めてですが、結構様になっていると自己満足しています。

それにしても皆さん美しいなと思います。若さと健康に溢れ、2メ-トルを超える身長のもいます。脚の長いこと!羨ましいですね。

このイメージは多くの人の心に深く刻み込まれたようです。新学期初めの登録では、水泳を課外スポーツとして選ぶ生徒が増えたそうです。こんな息子や娘がいたら自慢の種になって不思議ではありません。夢を見させてくれる人は救世主同様だと思う機会です。